現在、ゲームで稼ぐの新たな手法として「GameFi」「ブロックチェーンゲーム」が注目されています。
今回は「NFTゲーム」に焦点を当て解説します。
2022年に入り、耳にすることも多くなった「NFT」
アート、音楽と言ったものを想像しがちですが、その波は「ゲーム」にも及んでいます。
当サイトではゲームブログやゲーム実況などゲームを使った、あらゆる手法の稼ぎ方を紹介していますが、この「NFTゲーム」は本当の意味でゲームをプレイして稼ぐが現実味を帯びる可能性を持っています。
そこで今回はNFTゲーム、さらにNFTとは?と言うところまで踏み込みつつ、おすすめNFTゲームを紹介もあわせて解説していきます。
そもそもNFTとは?
NFTとは「Non-Fungible Token」の略でブロックチェーン技術を利用して簡単にコピーできてしまうデジタルデータに唯一無二の証明を与える技術のこと。
デジタルに存在するアート、音楽などの様々なアイテムにオリジナルを判別できる”しるし”を付ける技術。
この技術によって本物(オリジナル)、偽物、コピーが判別可能になりデジタルデータにも資産的価値を付与することが可能になりました。
NFTゲームとは
上記のNFT技術とゲームを融合させたゲームのことを「NFTゲーム」と呼びます。
ブロックチェーンゲームやGameFiと言った単語も「NFTゲーム」と、ほぼ同じ意味と思ってOK
NFT技術を活用することで、ゲーム内のアイテムやキャラにオリジナルとしての価値を付与することが可能となり、それらを取引するということが実現できます。
NFTゲームがキテる!
昨今かなりの盛り上がりを見せているNFTゲームですが、その先駆けとなったのがカナダに本拠地を置く「DapperLabs」という企業がトレーディングカードゲームとしてローンチした「NBA Top Shot」
まだまだトレーディングカードとしの運用しかされていませんが、そのローンチから約6ヵ月間の売上が何と450億円!!
前年のNFT市場全体の流通額を半年で越えてしまったとも言われています。
国内のゲームメーカは?
昨年には国内大手のゲームメーカー「セガ」がNFTデジタルコンテンツ販売事業に乗り出したり▼
当社は、double jump .tokyo株式会社との協業による、ブロックチェーンの技術を活用したNFTデジタルコンテンツについて、2021年夏頃を目途に販売を開始します。https://t.co/b8pMW6dg9G pic.twitter.com/3idW6RI71z
— セガ公式アカウント🦔 (@SEGA_OFFICIAL) April 27, 2021
NFTを冠したロゴを商標登録するなど動きがあります。
他にもスクエアエニックスがNFTゲームへの参入を本格検討しているニュースが報道されたりと、かなり活発になってきています。
しかしゲームで稼ぐ「P2E(プレイ・トゥ・アーン)」に難色を示す企業やファン、プレイヤーも多く慎重になっているのも確かなところ。
NFTゲームの特徴
NFTがゲームにもたらす影響は今までのゲームには無い特徴を生み出します。
稼げる(収益化)
「収益化」が可能。
これは何といっても外せない特徴でもあります。
NFT技術によってオリジナルであることが証明されたアイテムは価値が保証され、ユーザー同士で取引をすることが可能になります。
そこに仮想通貨を合わせることで価値を資産として換金することができます。
他にもゲームで良い成績を収めた報酬や導入自体にコストがかかるゲームをレンタルしたりなど、まだ確立されてはいませんが収益を得る手法(後述)もあります。
ゲームタイトル間でのデータ共有
NFTによりアイテムやデータは固有の価値が保証されています。
なので互換性がある他のゲームタイトルとデータ、アイテムを共有できます。
サービス終了後もアイテムに価値が残る
今までソーシャルゲームなどプレイされた方にはサービス終了によりデータが消去され今までの労力、時間が無駄になったと感じたことがある方もいるかもしれません。
しかしNFT技術により価値を保証されたアイテム、データはサービスが終了しても価値自体が保証されているため手元に残ります。
オリジナルキャラの作成が可能
今まではゲーム内に用意されたキャラクターを使ってプレイするというのが当たり前でしたが、NFTゲームでは自身が創作したキャラクターやアイテムを作成し使用することができます。
作成したキャラクターもNFT技術によりオリジナルであることが保証されるため、コピーや偽物が出てくる心配もありません。
さらにゲーム内での価値が上がれば他のユーザーから購入されてしまう可能性も。
チートに強い
従来ゲームデータを改ざんして行われていた「チート」いわゆる不正行為はNFTゲームには通用しません。
ブロックチェーン技術を用いたNFTは改ざんすることが難しくチートはほとんど発生しません。
2022年おすすめNFTゲームランキング
NFTゲームには前述した「NBA Top Shot」のようなトレーディングカードゲームやRPGなど様々なジャンルのゲームがあります。
その中から人気も高いNFTゲームを紹介します。
1位 Axie Infinity (アクシーインフィニティ)
プラットフォーム | PC / Android / iOS |
ゲーム内使用仮想通貨 | AXS (Axie Infinity Shards) / SLP(Smooth Love Potion) |
日本語対応 | なし |
2018年にローンチされたベトナム発のNFTゲーム「Axie Infinity」
Axie(アクシー)と呼ばれるモンスターを集めて育成して戦わせる対戦ゲーム。
対CPU戦、対人戦あり。
ゲームを進めたり、対人戦でランキングされることでゲーム内仮想通貨を獲得したりアイテムをNFTとして販売することができます。
戦闘だけではなくAxieの繁殖やゲーム内の土地を購入してアイテムやゲーム内仮想通貨をえることも。
2位 Sorare (ソラレ)
プラットフォーム | PC / ブラウザ |
ゲーム内使用仮想通貨 | ETH(Ethereum) |
日本語対応 | なし |
実在のサッカー選手のカードを使ったトレーディングカードゲーム。
カードでチームを編成、マネージメント。
試合ごとのスコアを集計し、シーズンを通してのスコア合計を競います。
面白いのはカードになっている実在選手の現実世界で行われる試合での活躍がスコア化されカードのスコアに連動するところ。
ランキングの上位報酬でゲーム内仮想通貨や新たなカードを獲得します。
カードの価値の変動により売買して利益を得られることも。
3位 THE SANDBOX
プラットフォーム | PC / Android / iOS |
ゲーム内使用仮想通貨 | SAND |
日本語対応 | あり |
マインクラフトにも似たオープンワールドシミュレーションゲーム。
プレイヤーは仮想空間上にLANDと呼ばれる土地を購入したりレンタルすることでオリジナルのキャラクター、アイテム、アート、システム、サービスなどを創作します。
それらをNFTとして取引することができます。
4位 CRYPTO SPELLS
プラットフォーム | PC / Android / iOS |
ゲーム内使用仮想通貨 | ETH(Ethereum) / SPL(SPLASH) / MCH(My Crypto Heroes) |
日本語対応 | あり |
日本発のNFTゲームとなったトレーディングカードゲーム。
NFTゲームの特徴として挙げた互換性のあるゲームタイトル間での共有や自分オリジナルのキャラクターを作成できます。
バトルに勝利したり、クエストを完了するとゲーム内仮想通貨が手に入ったり、カードを取引することが可能です。
5位 SPLINTERLANDS
プラットフォーム | PC / Android / iOS |
ゲーム内使用仮想通貨 | DEC(Dark Energy Crystals) / SPS(Splintershards) |
日本語対応 | なし |
最近人気が出てきたトレーディングカードゲーム。
カードでチームを編成しバトルし勝利するとゲーム内仮想通貨が獲得できます。
レアカードの発行数はゲーム内で数がきまっており取引の対象となっています。
NFTゲームのリスクと課題
NFTゲームの勢いはまだまだ続くと予想されますが、現時点では一部でしか知られていないのも事実。
NFTゲームがはらむリスクと課題は以下
ゲームのクオリティ
有名メーカーの手掛けたゲームと比較すると明らかにクオリティが下がります。
UI、QoL、ストーリーどれをとっても劣っていることは間違いないでしょう。
しかし前述したように有名メーカーの参入も大いにあり得るので今後、競争が激しくなりクオリティが改善されていく可能性もあります。
複雑なシステム
NFTと結びついている仮想通貨。
NFT事態もですが、この仮想通貨の扱いには複雑なところも多く便利さと言った点で二の足を踏む方も多くなるかもしれません。
そうなるとNFTゲームの普及が減速してしまう要因にもなりかねません。
しかし今後は統合や互換性も広がり仮想通貨の口座やNFTのウォレットを保有しているのが普通な時代もくる可能性もあります。
技術革新によりシステムが簡素化される未来もあり得ます。
法整備
これが直近の最大の課題でありリスクかもしれません。
現時点ではNFTおよび仮想通貨の広がりに法の整備が追い付いていないのが現状です。
財産としての位置づけや範囲が明確になっておらず、ルールが確立されていません。
NFTゲーム内のルールしか適用されておらずセキュリティや保証と言った点では必ずリスクが付きまといます。
必ず利益が出るとは限らない
多くのNFTゲームでは初期投資が必要となります。
当たり前ですが、これらを回収するのさえ保証されていません。
自己責任です。
他にも詐欺やトラブルが付き物です。
前述した法整備が整っていない現状もあります。
まとめ
今回はNFTゲームについて解説しました。
まとめると
少し複雑なシステムはとっつきにくいですが、ゲームをプレイしながら稼ぐことができるNFTゲームは今後の世界を変えてしますかもしれません。
まずは仮想通貨など少し学んでチャレンジしてみても良いかもしれません。