ソーシャルゲームやハック&スラッシュ(ハクスラ)など、時間をかけてゲーム内のキャラを育成したり、入手困難なアイテムを何度もトライ&エラーを繰り返し入手したり、そんなゲームをやっていると、ふと訪れる虚無感。
特に最近主流となりつつあるライブサービスを伴ったゲームなどはサービス終了時点ですべてが無になってしまうなんてことも...そんな時
これがお金になればなー
なんてこと考えたことありませんか?
そう思ってググるとかならず出てくるリアル・マネー・トレード通称「RMT」
今回はRMT(リアル・マネー・トレード)について解説していきたいと思います。
RMT(リアル・マネー・トレード)とは?
RMTはゲームのアカウントやゲーム内通貨、アイテムなどを現金で取引することを指します。
例えば、ランキング上位の方だけに配布されるアイテムが欲しいと思っても時間、労力、スキルが必要です。もしかすると課金も多くなるかもしれません。
しかし、RMTの場では、そのアイテムが現金さえ払えば入手出来てしまうのです。
その性質上、オンラインゲームで行われることが多いです。
RMTの手法
RMTには他にもいくつかの手法があります。
アイテム売買
これは前述したとおり入手困難なアイテムを入手し、それを現金と取引します。
特にスキルや課金が必要となるアイテムは高値で取引されることも多いようです。
ゲーム上でアイテムを譲渡できるゲームタイトルも多く簡単に取引できることも。
取引を仲介する場や、買取業者も存在します(後述)。
アカウント売買
これはキャラクターの売買と思ってもらって良いかもしれません。
ゲームによってはアイテムが譲渡できることもありますが、キャラクターが譲渡できるゲームと言うのはほとんど存在しません。
なので時間をかけて育成/強化したキャラクターを販売する場合はアカウント情報ごと販売します。
取引相手にアカウントとパスワードを譲渡する手法です。
ということはそれまでに獲得した通貨や資源、素材、アイテムなども全て渡すことになってしまいます。
キャラクターを育成/強化するだけのサブアカウントを作り販売するというのが一般的。
ほかにも引退する時に販売するなんてプレイヤーも。
代行
代行は今までの売買とは少し違います。
トレードの対象がアイテムやキャラクターではなくスキルや時間というところ。
一般的に対人戦のFPSゲームなどに多い手法です。
例えば、ランキングの上位に入らないといけない等スキルを要する入手条件があるアイテムを依頼者のアカウントを使って代理プレイし入手を代行。
他にも何時間と掛かる育成を代行するなど幅広く対象となります。
めんどくさい作業的プレイやスキルが必要なものを対象とします。
キャリー
キャリーはアイテム入手条件を一緒にプレイしながら達成する手法。
チームを組んで対人戦を行うゲームに多い印象。
対人戦で勝利などの入手条件があるアイテムを一緒に取りに行くイメージです。
依頼者は基本プレイヤースキルが低いことが多いので不利な中でも条件達成まで引っ張り上げることのできるスキルが必要です。
RMT仲介業者
アイテム売買の項でも話しましたが、RMTには仲介を担う業者が存在します。
仲介業者と言っても、リサイクルショップのように買取、販売を行う業者から売り手と買い手を繋ぐ掲示板を運営していたり、メル〇リのように売買に発生した代金の受け渡しを代行する業者もあります。
試しにRMTとググってみてください。
いくつものRMT掲示板、仲介業者がズラッと出てくるはずです。
RMTのリスク
RMTにはリスクも付きまといます。
全ては自己責任。
モラル/マナー違反
新規プレイヤーがベテランであるエンブレムを掲げる。
動きは新規っぽいのに、やたらと強武器をもっている。
普通に楽しくゲームをプレイしてきた方たちは、どう思うでしょう?
モラルやマナーに違反すると炎上にもつながりかねません。
最後には運営に苦情が殺到しアカウント停止、アカウントBANなんて方向に行ってしまうかもしれません。
規約違反
RMTを規約で禁止しているゲームも多いです。
有名オンラインゲーム企業「ガンホー・オンライン・エンターテイメント」▼のように述べています。
オンラインゲームでは、みんなが同じ条件でゲームをプレイしています。
GungHo Gamesより引用
本当はコツコツとがんばってやっと手に入れることのできるようなレアアイテムも、RMTでは現金と引き換えに簡単に手に入れることもできます。しかし、これではRMTでずるをした人の方が有利にゲームを進めることができてしまうため、結果として、みんなが平等にゲームを楽しむことができなくなってしまいます。
また、RMTを利用してはいけない理由は、みんながゲームを楽しめなくなるだけではありません。
現実のお金を稼ごうとする「売り手」と呼ばれる人が、楽にゲーム内アイテムやお金を手に入れるため、「不正ツール使用」、「チート(ゲームプログラムやデータの改ざん等)」、「バグの悪用」などの不正行為や、「アカウントハッキング(不正アクセス禁止法違反)」などの犯罪行為をすることがあります。
規約違反は運営の主導です。
運営の判断でアカウントBANなど制裁があることも否定できません。
平等性を保つために不正の取り締まりも加速しています。
詐欺
デジタルコンテンツであること、リアルマネーが絡むことなどから悪徳な業者、詐欺の温床となっているのも事実です。
チートプログラムを持ち掛けられたり、お金が振り込まれない、商品が届かないなど詐欺まがいな事象もよく目にします。
RMTは稼げない?
RMTの手法やリスクを見てきましたが、どの手法にもリスクが付きまとい、労力、時間も浪費します。
そのリスクを許容できるほど稼ぎがあるかと言うとそれは微妙なところです。
従来だと様々なツールを使って経験値や通貨の獲得を自動化したり、グレーなチートツールを使ってと言うこともできていたようですが、現在は取り締まりも厳しくほとんど機能していません。
なので労力、時間、課金した金額などを回収できるほど稼げません。
RMTの市場はNFTゲームに移りつつある
今まで解説してきた手法などは、かなりグレーな行為だったため半ば駆逐されている状況にありますが、現在RMTの市場はリアルマネーを介さずとも稼げるゲームへと市場が移りつつあります。
それが「NFTゲーム」
当サイトでも取り上げています▼
NFTゲームは「P2E(Play to Earn)」と呼ばれゲームプレイが”稼ぐ”につながる可能性を秘めています。
RMTにとって代わる理由として
- NFT技術により個々のアイテムやキャラクターの唯一無二が証明される
- そのアイテムキャラクターを仮想通貨で取引する
点があります。
ブロックチェーン技術によりオリジナルが保証されるためチートや詐欺といった不正行為が入り込む余地がないのも強みです。
まとめ
今回はRMTの現状について解説しました。
まとめると
RMTは今でも機能しているのは間違いないです。
ですが収益も過去とは比べ物にならないくらい少なくなっていますし、アカウントがBANされると、それこそ今までの労力、時間が無駄になってしまいます。
NFTゲームも今後はわかりませんが当サイト、私個人としても注目して行きたいと思います。
>>NFTゲームとは?